この記事では「歪んだエレキギターを録音できること」を目標にします。
他は打ち込みでも、ギターは生で弾いたものを録音したい…そんな方におすすめです。
①Audioトラックを追加
何もないところで右クリックして、「Audioトラック(オーディオトラック)を追加」をクリックします。
ここで注意すべきことがひとつあります。
エレキギターのシールドを挿したInputと、「オーディオ入力」のInputが同じであることを確認してください。
↑シールドを「Input1」に挿しているなら…
↑「オーディオ入力」でInput1を選択します
確認が出来たら「構成」を「Mono」にして、「トラックを追加」をクリック。
これでギターを録音するための「Audioトラック」が作成されました。
②ギターの音が遅れて聞こえる場合
Audioトラックの追加が終わって、いざギターを弾いてみたら音が遅れて聞こえる…。
そんな方はこちらをご参考ください。
ギターの音が遅れて聞こえる原因
DTMには「レイテンシ」というものが存在します。
レイテンシとは音の遅延のことで、手元でギターを弾くタイミングとスピーカー(またはヘッドホン)から音が鳴るタイミングは、厳密には少しずれています。
このズレが許容できないほどに大きくなると、レコーディングは難しくなります。
そこで、レイテンシを小さくする方法をお伝えします。
(レイテンシは「なくす」ことはできません。「限りなくゼロに近づけ、人間では気が付かないほどに小さくする」のが正解です)
レイテンシを小さくする方法
「スタジオ」から「スタジオ設定」をクリックします。
左のタブからオーディオインターフェースの名前をクリックし、「コントロールパネル」を開きます。
「Buffer Size(バッファサイズ)」の値を小さくしてみましょう。
バッファサイズが大きければレイテンシは大きく、小さければレイテンシも小さくなります。
しかし、極端に小さいバッファサイズはコンピューターに大きな負荷をかけるので、何事もほどほどに決めましょう(128くらいがおすすめです)。
③エレキギターの録音
バッファサイズの設定が終わったら、いよいよギターを録音していきます。
まずはオーディオインターフェースの「Input Gain(機種によって表記は違います)」を上げます。
Cubaseの画面に戻り、トラック名の下にある「モニタリング」ボタンをクリックするとオレンジ色に光ります。
すると、自分が弾いたギターの音がヘッドフォンに返ってきます。
トラックの左側の「e」ボタンをクリックするとエフェクターが挿せます。
ここで、Cubase付属のギターアンプ「VST Amp Rack」で音作りをしていきます(VST Amp Rackの詳しい使い方は別の記事でさせていただきます)
今日はお手軽な「プリセット」を使ってみましょう。
上の黒枠をクリックし、名前から想像してお好きなプリセットを選択すると、ギターの音色が変わります。
さあ、ギターを録音していきましょう。
録音ボタンを押すと、録音が始まります。
録音した音を聴く時は、「モニタリング」ボタンを再度クリックし、オレンジ色の光を消します。
録音したテイクに満足できれば、エレキギターの録音は終了です。
また、ギターの音は、録音した後でいくらでも変えることができます。
これが、DTMにおけるギターアレンジの最大の強味と言えるでしょう。