この記事では「ストリングスでアンサンブルの打ち込みをすること」を目標にします。
管弦楽器を扱ったことがない人でも、アンサンブルが作れるような打ち込みの方法を紹介します。
①HALion Sonicを立ち上げる
何もないところで右クリックして、「インストゥルメントトラックを追加」をクリックします。
インストゥルメントトラックは「HALion Sonic SE」を選択して、「トラックを追加」をクリックします。
これでストリングスを打ち込むためのトラックが立ち上がりました。
②HALion Sonicの音色を設定する
HALion Sonicは立ち上げるだけでは音は出ません。プリセットで音色を決めてあげることで、初めて音が鳴るようになります。
画面上部の黒い枠をクリックして、「プリセットの読み込み」をクリックします。
Category(カテゴリー)で「Strings」を選択すると、いろいろな弦楽器の音色が出てきます。
さあここで、弦楽器のアンサンブルに詳しい方なら、バイオリン、ビオラ、チェロなどをひとつずつ読み込んで楽器隊を編成することができるでしょう。
しかし、弦楽器に詳しくない方は難しいです。そこで今回は「アンサンブル」のプリセットを読み込んでしまいましょう。
「Ensemble Strings」というプリセットをクリックして読み込みます。
するとどうなるでしょう。HALion Sonicのピアノのデザインをどこでも良いのでクリックしてみてください。
単音を鳴らした時に、様々な楽器のユニゾンになっています。
ちなみにアンサンブルのプリセットは他にもたくさんあるので、お好きなものを使ってみてください。
さあ、これでHALion Sonicからストリングスのアンサンブルの音が鳴るようになりました。
③ストリングスの打ち込みをする…のですが。
さあ、音色が決まったところで打ち込んでいきましょう。
と、行きたいところですが…
「和音を作る」のはそんなに簡単ではありません。
例えば、Cというコードは「ド・ミ・ソ」で出来ています。
その理由…つまり「コード理論」が分かっている方ならばコード(和音)を打ち込めます。
しかし、作曲初心者の方がコード理論を理解して、それを応用して作曲して…となると時間がかかります。
その間に熱意が落ちてしまうかもしれません。
鉄は熱いうちに打ちましょう。
そこで今日は、Cubaseの便利な機能を紹介します。
④コードトラックの追加
Cubaseが自動でコードを作ってくれる、「コードトラック」を紹介します。
何もないところで右クリックして、「コードトラックを追加」をクリックします。
コードトラックには、鉛筆ツールでコードを書くことが出来ます。
このように自由にコードを書いた後、ドラックアンドドロップで全てまとめて「HALion Sonic」上に移動します。
そして、コードトラック自体はミュートしておきます。
するとHALion Sonicから、先ほど設定したプリセットの音色が、和音で鳴るようになります。
⑤コードを鳴らした後で変更する方法
ここまでの流れで、コードトラックを使って管楽器アンサンブルの和音を作る方法をお伝えしました。
しかしここで鳴らした和音が「イメージと違う」場合はどうすればいいでしょうか?
1、鳴っている音を変更する方法
「HALion Sonic SE」のイベントを全て「のり」ツールでひとつにまとめます。
そしてイベントをダブルクリックすることによって、ピアノロールと呼ばれる編集画面が開きます。
このピアノロールで、音程や強弱、音の長さを変更することができます。
動かしたい音をクリックして、移動させたり、消したり、果てはすべての音を選択して「12半音」動かせば、オクターブ動かすことができます。
2、そもそもの音色を変更する場合
この場合は、再び現在いじっているHALion Sonicを開いて、別のプリセットを読み込めばOKです。
以上が、初心者におすすめの管楽器アンサンブルの作り方でした。
是非参考にしてください。ありがとうございました。